就労選択支援は、障がいのある人が「どこで働くか」「どう働きたいか」を考えるときに、よりよい選び方ができるよう手伝うサービスです。

これまで、はたらける力があっても、一般企業ではたらけるのか不安があったり
どんな仕事がむいているのかわからなかったり、はたらくイメージがなかったりなど …

そこで国は、福祉と仕事の支援をもっと強くつなげることにしました。
令和７年１０月から「就労選択支援」という新しいサービスが始まります。

このサービスでは、短い時間の作業や活動を通して

• 得意なことや苦手なこと
• 働くときに必要な助け
• 過去の仕事の経験
• どんな働き方をしたいか

などを整理して、ご本人が自分で納得して選べるようにサポートします。

整理した情報は、本人だけでなく、家族や学校、支援機関の人も一緒に話し合う「ケース会議」で共有します。
これによって、ご本人が安心して自分の働き方を決められるようになります。

大事なポイント

• このサービスは「働くかどうかをご本人と一緒に考える」ためのもの
• 「この人は働けるかどうかを判断する」「どの福祉サービスに行くかを決める」ためのものではありません

対象となる人

• 就労移行支援や就労継続支援を受けたい人
• すでに受けている人

ただし、特に下記の方は、就労選択支援を受けなくても直接サービスを利用できます。

• ５０歳以上の人
• 障害基礎年金１級を受けている人
• 過去に働いた経験があり、年齢や体力の面で一般の会社で働くのが難しい人

また、近くに就労選択支援の場所がなかったり、予定がいっぱいで待たなければならない場合は、他の事業所でアセスメントを受けてサービスを利用することもできます。

特別支援学校等の生徒も利用可能

• 卒業後の進路を考えるため、高校の各学年で就労選択支援を受けられます
• 学校内の実習や校外の作業現場などで、実際の作業を観察して評価することもできます
• 授業日に通所して支援を受ける場合、出席扱いは校長の判断で「出席停止」などとして認められることがあります