『ココロノキズとカサブタ』

Bさんとの出会いは4年前。Bさんは一般企業で働いていましたがリストラにあい、一人で就職活動をしていました。

なかなか就職できず、ハローワークの紹介でカウンセリングを受けることになり、30代で初めて障害があると知りました。

ショックというよりも少しココロが軽くなったと話されていたのが印象に残っています。

Bさんは初めて自分のしんどいことや苦手なことを話せる場ができた」と言ってくださりました。

幼少期から続く母親の虐待にココロの奥底まで傷つき、自信もなく、「自分なんかおらん方がええんや」とまで思われていました。

アミュー通所中は休んだことはなく、積極的にどのプログラムにも参加されていました。

しかし就職してもどうせ母からの虐待が続くという恐れや、働き続ける自信が持てずなかなか就職活動最後の一歩が踏み出せませんでした。

Bさんとなんども話し合い、関係機関のワーカーの方にもご協力していただき、すばらしい企業に巡り合えました。

就職したいという気持ちをあまり持てないまま職場体験を始めましたが、ステキな社長をはじめ優しい社員の方々にココロを打たれたBさん。

就職してもうすぐ二年が経ちます。

ココロノキズは深く、何度もカサブタを剥がしたあとのように痛く辛いときもありますが、 あったかいコーチとの毎朝のコミュニケーション、熱血マネージャーとの面談でカサブタも少しずつ少しずつ小さくなっていくよう応援しています